- HIP HOP
fourth element -
DJ
クラブなどで音楽を流す人のこと。「ディスク・ジョッキー」の略。ターンテーブル2台を駆使してお客さんを踊らせるのが仕事。重要なのはテクニックと選曲。
この2つの要素が備わっていないとダンスフロアを沸かすことはできない。クラブDJは、イベントを成功させる上での重要なポジションである。
また、クラブで曲を流す「クラブDJ」のほかに、コンテストなどでテクニックを競う「バトルDJ」と、アーティストのライブで曲をかける「ライブDJ」などがある。
MC
本来はクラブでDJが流す楽曲を解説しながら盛り上げる司会進行役。これを意味する「マスター・オブ・セレモニー」が語源。
やがてマイクの支配者を意味する「マイク・コントローラー」に変化し、現在の「ラッパー」を意味するようになった。
DJが2台のターンテーブルでボーカルのない部分をループさせ、それに合わせてMCが自己主張をしはじめたのが「ラップのはじまり」といわれている。
ブレイク・ダンス
ヒップホップの楽曲に合わせてアクロバティックに踊るダンス・スタイル。バックスピンやヘッドスピンなど、ほかのダンスではあまり見ることのできない動きが特徴。
映画「ワイルド・スタイル」や「フラッシュ・ダンス」などで、見事なブレイクダンスを見ることができる。ちなみに「Bボーイ」は、「ブレイクダンスをする人」という意味。
いわゆるB系ファッションというのは、ブレイクダンスをする人のファッションを指す。「B系」というワードに喚起されるイメージはファッション誌などの刷り込みによって生まれたもの。
さらに余談。右足のすそを上げるファッションは、BMX(自転車)のチェーンがパンツに引っかからないようにするための工夫であり、ヒップホップのファッションとは別物。
グラフィティ
スプレー缶などでカラフルに描かれた言葉、または名前のこと。おもに壁や電車などに自分の名前(タグ)を描くのが一般的。タグを描く行為をタギングといい、グラフィティをする人をグラフィティ・ライターという。
映画「ワイルド・スタイル」の公開によって世界中に広まったが、これが社会問題に発展。壁や電柱、電車の車両などに無許可でタギングするライターが激増した。
公共物や私有財産などに無断でタギングするのは器物破損にあたる犯罪行為。今後は、よりグラフィティを合法的にマネタイズ化できるかどうかが課題。